初めてのスノーシューツアー|服装と必要な持ち物

2021/02/19

雪のある時期にしか訪れることのできない場所。雪のある時期にしか見れない景色。

長靴やスノーブーツだけだと埋もれてしまうような雪山でも、スノーシューを履くことでトレッキングができるようになります。ガイドに連れて行ってもらうスノシューツアーでは、バックカントリーに詳しくない方でも安心してこの時期にしか味わえない空気と景色を楽しめます。

それでも、自然の中で遊ぶには多少なりとも準備が必要です。今回は、初めてスノーシューをする際に必要となる持ち物や服装について紹介していきます。

 

スノーシューを行う時の服装

スノーシューで使う道具

スノーシューツアーで必要な持ち物

 

 

スノーシューを行う時の服装

山を歩くときはなるべく汗をかかないようにすることが大切です。汗をたくさんかいて着用している衣類が濡れると、休憩時や運動量が落ちた時に衣類が冷えて、そこから体温が奪われてしまい、低体温症を招く恐れがあるからです。

なるべく汗をかかないようにするためには、重ね着をする衣類の着方がポイントとなります。重ね着をすることで、たくさん動いて暑くなりそうな時には一枚脱ぐ、休憩時で冷えそうな時には一枚着る、という状況に合わせた衣類の着脱ができます。これは、前述の低体温症を防ぐだけでなく、体力の余分な消耗も防いでくれます。

 

基本的な重ね着の方法

「インナーウェア→ミドルウェア→アウターウェア」の順に重ねて着用します。

 

インナーウェア

一番肌に近く、汗をかいた時に吸収発散してくれるインナーウェアは、重ね着の中で一番大切です。濡れてしまった時に乾きにくいコットン素材は避け、化繊やメリノウール素材のインナーウェアを着用しましょう。以下では、それぞれの特徴をリストアップしていきます。

  • 化学繊維素材
    ウールに比べて穴が開きにくく、耐久性がある。
  • メリノウール
    夏は涼しく、冬は暖かい。濡れても冷えにくく、天然の防臭効果がある。

もし、アウター・ミドル・インナーの重ね着の中で買い換えたり新しく購入する必要があるとしたら、インナーウェアを一番にこだわることをおすすめします。意外と忘れがちな靴下もコットンより化繊やメリノウールの方が圧倒的に快適です。

 

ミドルウェア

インナーウェアの上に重ねるのがミドルウェア。ミドルウェアには、フリースや化繊のジャケット、薄手のダウンなどを着用します。

スノーシューツアーが始まる時には着ておき、ツアーが始まって暑く感じてきた時に脱ぐ、休憩で冷えそうな時には着る。など、その時の状況や自分の感じ方によって着脱していきます。

 

アウターウェア

雪が降って濡れることを防ぎ、急な天候の変化に対応できるように、防水性のジャケットとパンツを着用します。

スキーやスノーボード用のウェアでも問題ありませんが、ウェアの間に中綿が含まれているような保温力の高いものだと、行く時期や天候と運動量によっては暑すぎる場合もあります。中綿が含まれているウェアをお持ちで心配であれば、その時のコンディションに詳しいガイドに相談するのが一番安心です。

 

 

スノーシューで使う道具

ここで挙げる道具については、ツアー先でレンタルすることが可能な場合が多いので簡単に紹介していきます。

  • スノーシュー
    雪の上を歩けるようにするための道具
  • ブーツ
    スノーボード用のブーツもスノシューで使用できます。幅の細い長靴やトレッキングブーツスノーシューだと、スノーシューを履いた時に脱げる場合があります。
  • ポール
    歩行を楽にするために両手に持つ、ストック
  • ゲイター
    パンツの裾から雪の侵入を防ぐもの。ウェアにゲイターがついているタイプもあります。

 

スノーシューツアーで必要な持ち物

ハイキングや登山と一緒で、山に入る上で必要な持ち物とあると快適に過ごせる持ち物をリストアップしていきます。

  • バックパック
    水筒や予備の防寒着などの荷物を入れるのに使います。腰に巻くベルトがあった方が重量を感じにくく、楽です。
  • グローブ
    どんな環境下でも必要なのがグローブ。春先や暖かい日のツアーでは、薄手のグローブだと蒸れにくく快適です。
  • サングラス
    雪からの反射が強いため、目を守るために必須です。ゴーグルだと、歩いている時に曇って見えなくなることもあるのでサングラスがおすすめです。
  • 水筒
    汗をかいていないように思えても、たくさんの水分を発散しているため必要です。ツアーの行動時間にもよりますが、1リットル程あるといいでしょう。
  • 行動食
    山では自分が思っているよりも体力を使っています。摂取するエネルギーが少なすぎるとハンガーノックという動けなくなる状態に陥ることも。こまめにエネルギーを補給できるように、スナックなど手軽に食べられるものをおすすめします。
  • 予備の防寒着
    休憩時や急な天候の変化による寒さに対応できるように、服装のミドルウェアとは別に薄手のダウンや化繊のジャケットなどがあるといいでしょう。
  • 日焼け止め
    雪からの反射で曇りでも日に焼けます。日焼けは体力の消耗にも繋がるので、事前に防げた方が良いです。
  • 帽子
    寒さや衝撃から頭を守るために必要です。

 

楽しめる時期が限られているスノーシューツアーは、地域によって見られる景色がまったく異なってきます。その地でしか見られない自然の織りなす景色や空気を存分に味わって見てください。